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2004年新年号 平成16年1月15日発行
 
昨年は明るい話題の少ない一年でした。今年は明るい一年にしたいですね。
住宅関連では、今年も住宅ローン減税の続行ということになりましたので、今年、家を建てる予定の方には明るい話題と言えるかも知れません。ただこの
減税は17年度から段階的に縮減されますから、家を新築したい方は早いほうが有利ということになります。

さてこの新年号では、今年の住宅業界はどんな流れになるのだろう、ということを述べてみたいと思います。(私の個人的な考えです。)
 
今年の住宅業界は
 
1.シックハウス症候群
昨年7月に施行されたシックハウス法により、F☆☆☆☆の材料を使いさえすれば大丈夫という考え方が多いようです。しかし原因物質はホルムアルデヒドだけではありませんし、シックハウス法を遵守したからといってシックハウスにかからないとは言えません。今年も「シックハウス」「シックスクール」のトラブルは出そうです。工事完了後の測定を忘れずに。

2.大地震
昨年、宮城県北部地震、北海道十勝沖地震という大きな地震がありました。
今後大地震の可能性の高い場所として、南関東、東海、東南海方面について新聞、テレビ等で報道されています。しかし地震列島日本では、どこで大地震が起きても不思議ではないと言われています。
これまで住宅の地震対策は基礎や柱、梁、壁の補強という耐震補強、耐震工法が主でしたが(もちろん、これは最も大事なことですが)、地震の揺れによる家具や備品の倒壊での怪我が少なくてすむような器具の開発や、家そのものの揺れが少ない免震工法の家が増えるのではないでしょうか。

3.環境、省エネ対策
ビル建築の屋上緑化は大都市では自治体が本気で取組み普及しています。
民間では、弊社も会員である「省エネ・エコロジー住宅研究会」事務局潟`ームネットの甲斐氏がプロデュースした、世田谷の「欅ハウス」「経堂の杜」に代表されるような、省エネ・環境共生型のコーポラティブハウスが、これからも増えていくと思われます。
太陽光発電・深夜電力利用はかなりのスピードで、屋上緑化・壁面緑化・雨水利用は、ゆっくりゆっくりですが浸透しつつあります。
風力発電も全方位型や、住宅用の小型風力発電機が開発されています。
水力発電では、ビル建築で建物内の水を利用した小型発電が始まっています。
このことからも、近い将来近くの用水路や、小川に昔のような水車が出現して
水力発電するようになるのではないかと思います。「小さな水力発電所」水が豊富で高低差のある日本、風力発電より現実的だと思いませんか。
私の住む宇都宮市も中心街を活性化するのにどうしたら良いのか、いろいろな意見が出ているようです。私は中心街を流れる釜川と駅前の田川に、この水車発電を提案したいと思います。そしてこの二つの川と水車をつなぐ散策路、
公園、大谷石造りの喫茶店、なんだかワクワクしませんか。

4.建築材料
合板類はシックハウス法もあり、F☆☆☆☆が主流になるでしょう。木材は今のところ北欧産、北米産が多く使われています。しかし近年、近くの山の木で家を造ろうという活動が盛んになり、林業家、製材所、工務店、お客様の距離が近くなったように思います。今年は国産の杉、桧の家が増えそうです。
内装材では、珪藻土などの塗り壁材が増えてきました。ただ気になるのは珪藻土の名前でも調湿効果や消臭効果がほとんど無いものが多く出回っています。
見た目は変わりませんから、土壁の風合いを楽しむだけならそれで良いと思いますが、消臭効果などを期待するなら珪藻土の比率など調べてからのほうが良いと思います。

5.自然素材、それとも高気密高断熱
かって自然素材派といわれる設計事務所や工務店は、高気密高断熱の家を機械的で自然に反するということで嫌っていたようです。高気密高断熱派は自然素材はいいけれど価格が高くなるということと、狂いが出やすいという理由で、新建材を多用するという傾向が見られました。
今年は自然素材で高気密高断熱の家が増えると思います。住み心地は快適で、材料は本物をという本物志向のお客様が多くなっているからです。

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