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8月号 平成15年8月1日発行
 
宮城県北部で起きた地震の余震は、今でも続いているようです。
1日に震度6の地震が3回も起き、70棟以上の建物が全壊しました。多くの負傷者は出ましたが、死亡者が出なくて本当に良かったと思います。
この地域では5月下旬にも震度6の地震があり、一般の新聞やテレビでは報道されませんでしたが、2棟の住宅が全壊しています。
阪神大震災から8年半になりますが、あの地震も全く予知されていませんでした。今回の地震も、予知されている宮城県沖地震とは異なる震源地だそうですから、日本列島のどこで大きな地震が起きても不思議ではありません。
地震列島日本に住む私たちは、地震に対する備えを怠らないようにすることが、とても大切なことだと思います。
 
阪神大震災における被害状況
 
阪神大震災では、震度7地域に於いて、昭和30年以前に建てられた木造住宅の60%以上が倒壊しましたが、昭和56年建築基準法の新耐震設計法が施行されて以降の、木造住宅の倒壊・大破は25%以内でした。昭和60年以降の木造軸組住宅での倒壊率は約7%という報告になっています。
 
築年数が新しければ安全?
 
築後20年以内の建物であれば震度6〜7の地震でも、倒壊などの被害はかなり少ないことが上記から判ります。

しかし、5月の宮城県北部地震で全壊した建物2棟のうち1棟は、築後30年の木造住宅、別の1棟は築後13年の大手住宅メーカーのプレハブ住宅でした。木造住宅の方は屋根の重さから見て、柱が小さすぎたことと、耐力壁が少ないことなどが指摘されています。

一方プレハブ住宅の方は、基礎のアンカーボルトが適正な位置に入っていなかった為に、基礎コンクリートが剥がれ落ち、アンカーボルトがむき出しになったことが被害を大きくした一つの要因になったようです。

このことからも、住宅会社の大きさや知名度、建てる工法・構造ではなく、耐震設計に沿った建物が適正に造られているのかどうか、工事中の現場監理を徹底することが、とても重要になってくると思います。
 
既存建物の耐震診断
 
自分の住んでいる家はどの程度の耐震性があるのか?気になるところです。ここで私がお薦めしたいのは「動的耐震診断」という方法です。

まず、建物に小型機械を設置し、その機械で建物に小さな振動を与えます。その振動を元に各部分の揺れ方をデータに採って分析し、そのデータによってその建物の危険個所を探り出す、というものです。建物全体の「安全度」「危険度」が数値によって明らかになります。
 
豆知識
 
言葉の語源  NO1「ろくでなし」

役に立たない奴という意味で使う「ろくでなし」。漢字で書くと「陸でなし」。これは大工さんが使う言葉と関係があるようです。「陸」は水平を表す時に使います。「水平かどうか確かめろよ」と言うときに、「陸を見ろ」といった具合に使います。建物が真っ直ぐ、水平に、ゆがみなく建つと、「この家は陸がいいね」と言い合ったりしています。結局「ろくでなし」という言葉は、ゆがんだ、真っ直ぐでない駄目な物、という意味から来ているようですね。
 
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