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12月号
平成14年11月25日発行
 
早いもので、今年ももう師走ですね。
朝晩の冷え込みは益々厳しさを増してきているようです。朝起きてカーテンを開けると、窓は結露で水浸しというお宅もあるのではないでしょうか。
今回は建物の寿命を縮めるといわれる、この結露について考えて見たいと思います。
 
結露はなぜおきる
 
コップに冷たいビールを注ぐとコップの表面が細かい水滴におおわれます。これが「結露」です。
この現象は、室内の窓にも発生します。長いあいだ放っておいたために、窓の下が水浸しで、しみができたり、かびがはえたり、といった経験のある方もおられるのではないでしょうか。
家にとって過剰な水分は大敵です。断熱効果を低下させるだけでなく、カビが発生しやすくなり、家を腐らせる原因になります。結露の発生メカニズムを知り、結露対策をして、 家の寿命を延ばしましょう。
暖かい空気はたくさんの水分をかかえることができます。しかしその空気が何らかの原因で冷やされると、抱えられる水分の量が少なくなり、余った分を手放してしまいます。室温20℃の部屋で湿度80%のとき、16℃以下の部分に結露が発生します。
同じく室温20℃で湿度60%のときは11.5℃以下の部分に結露が発生します。個室暖房で加湿してある部屋は、室温25℃湿度80%位ですから、21.5℃の部分があると、そこは結露することになります。
 
結露は防げるか
 
結露を防ぐには、低温部分を作らないようにするか、湿度を下げることです。低温部分を作らないところは、単に生活空間だけにとどまりません。
壁の中、床下、小屋裏、押入、窓、設備配管、断熱材にまで及ばなければなりません。つまり、空気の存在するところであれば、どこにでも結露は発生するからです。窓のように目で確認できるところは、対応も簡単です。こまめにふき取ればよいわけです。このふき取らなければならない水分が「必要以上の水分」ということになります。
このガラスや金属の結露を表面結露といい、窓の結露は適正温度のバロメーターであり、電気の要らない除湿器ともいえます。逆に窓の結露が少ない住宅では、目に見えない部分、すなわち壁の中や床下の断熱材が水分を吸湿している場合があります。これを内部結露といいますが、その対応は非常にやっかいです。
結露に起因するさまざまな現象は、カビやダニの発生、さらには家が腐るなど、住む人にストレスを与える大きな原因の一つになっています。結露の少ない長寿命の家にするには、新築の場合は高気密高断熱で全室暖冷房の湿度管理もできる家か、それと対照的な断熱材も入っていない風通しの良い家になると思います。現在住んでいる家の、目に見える部分の結露対処。(ただし室温や湿度で効果が変わります)

(1)窓の結露のひどいところでは、部屋の暖かい空気をその面に直接当てる。
(2)窓ガラスに断熱フィルムを貼る。手軽な方法ですが、ガラス面の結露はなくなっても、ガラスの250倍の熱伝導率があるアルミ枠に結露が集中するかもしれません。
(3)窓の内側にインナーサッシを取り付け、2重窓にする。
(4)押入下段の床や奥の壁には、スノコを敷いて隙間を造り、襖を開け放して部屋の暖かい空気が、隅々まで入るようにする。
(5)脱衣室の棚や出窓に置物があれば、結露してカビが発生する場合があります。その時は壁から少し離して空気の通り道をつくる。
(6)天井断熱の不備な時、屋根裏に結露が起きる場合があります。これは天井面で気密と断熱をきちっと施工し、屋根裏に外気を取り込むようにする。
 

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